2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』で、主人公の一人・一ノ瀬りんを演じている見上愛さん。
大河ドラマ『光る君へ』の藤原彰子役や映画『国宝』の藤駒役などを経て、朝ドラの主人公を務めることでも注目されています。
そんな『風、薫る』を見ていると、
「一ノ瀬りんってどんな人物?」
「実在モデルはいるの?」
「大関和と一ノ瀬りんは同一人物?」
「見上愛はどんな役を演じている?」
と気になる人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、一ノ瀬りんは『風、薫る』のオリジナルキャラクターですが、実在した看護の先駆者・大関和(おおぜき ちか)をモチーフにしています。
ただし、大関和の生涯をそのままドラマ化した作品ではありません。
『風、薫る』では史実を参考にしながら人物名や設定などを再構成し、フィクションとして一ノ瀬りんの人生が描かれています。
この記事では、見上愛さん演じる一ノ瀬りんの役柄から、モデルとなった大関和、史実との関係まで詳しく紹介します。

結論|一ノ瀬りんは『風、薫る』の主人公
一ノ瀬りんは、2026年度前期のNHK連続テレビ小説**『風、薫る』の主人公の一人**です。
演じているのは見上愛さん。
そしてもう一人の主人公・大家直美を上坂樹里さんが演じています。
つまり『風、薫る』は、
一ノ瀬りん(見上愛)
×
大家直美(上坂樹里)
という2人の女性を中心に描く物語です。
2人は、まだ女性が職業を持つこと自体が珍しかった明治時代に、当時の日本では新しい存在だった「トレインドナース」の世界へ飛び込んでいきます。
看護を通して出会い、ぶつかり、成長していく2人の関係が『風、薫る』の大きな軸となっています。
一ノ瀬りんはどんな人物?
一ノ瀬りんは、栃木県那須地域の山すその町に生まれた女性です。
元家老の家の長女として誕生しましたが、りんが物心ついたころには一家は帰農していました。
決して華やかな生活ではありませんが、不自由のない暮らしの中で成長します。
りんの大きな特徴となっているのが、
「己の良心に恥じないか」
を物事の判断基準にしていることです。
育ちのよさを感じさせる一方で、世間をまだ十分に知らず、視野が狭くなってしまうところもあります。
しかし、いざという場面では思い切った行動に出られる人物。
一見するとおとなしく見えても、内側にはかなり強い意志を持っている女性として描かれています。
一ノ瀬りんの性格は?
りんの性格を整理すると、
真面目
正義感が強い
良心を大切にする
少し世間知らず
思い切った行動力がある
自分の信念を曲げにくい
といった人物といえるでしょう。
特に重要なのが「良心」です。
損か得か、周囲からどう思われるかではなく、
「自分自身が正しいと思えるか」
を大切にする人物なのです。
その性格は看護の仕事でも大きな意味を持つことになります。
目の前に苦しんでいる患者がいるとき、常識や立場だけに従うのではなく、「この人のために何ができるのか」と考えて行動していく。
そこが一ノ瀬りんという主人公の魅力のひとつです。
『風、薫る』は看護師の物語
『風、薫る』の重要なテーマとなっているのが、日本における近代看護の始まりです。
現在では「看護師」は誰もが知る職業ですが、明治時代の日本では状況が大きく異なりました。
西洋式の専門教育を受けた看護師である、
トレインドナース
という存在が日本で育ち始めた時代です。
一ノ瀬りんと大家直美は、そんな新しい看護の世界へ飛び込みます。
患者や医師と向き合いながら、
「看護とは何なのか」
「女性が働くとはどういうことなのか」
を模索していくことになります。
一ノ瀬りんのモデルは大関和
一ノ瀬りんのモチーフとなっているのが、実在した**大関和(おおぜき ちか)**です。
大関和は1858年生まれ。
明治時代に西洋式の看護を学び、日本の近代看護の発展に貢献した人物の一人です。
『風、薫る』では、
一ノ瀬りん→大関和
大家直美→鈴木雅
という2人の実在人物をモチーフに、主人公たちが作られています。
そのため、一ノ瀬りんについて調べるうえでは、大関和の人生を知ることが重要になります。
大関和とはどんな人物?
大関和は、安政5年(1858年)に生まれ、1932年に亡くなった看護の先駆者です。
西洋式の専門的な看護教育を受けた、日本初期のトレインドナースの一人として知られています。
当時の日本では、現在のような看護師制度はまだ確立されていませんでした。
そんな時代に専門的な看護を学び、患者のケアだけでなく、
看護技術の向上
後輩看護師の育成
感染症対策
公衆衛生
などにも取り組みました。
現在の看護につながる考え方を実践した人物の一人だったのです。
大関和は新潟・高田でも活躍
大関和の生涯で重要な場所となったのが、現在の新潟県上越市です。
大関和は高田にあった知命堂病院で初代看護婦長を務めました。
さらに看護師として働くだけではなく、産婆看護婦養成所などで講師を務め、後進の育成にも携わっています。
つまり大関和は、
自分自身が看護する
+
次の世代の看護師を育てる
という両方の役割を担った人物でした。
感染症対策にも力を入れ、清掃や換気、患者の身体や衣服を清潔に保つことなど、西洋式看護で学んだ衛生管理を実践しています。
こうした活動から、日本の近代看護の礎を築いた人物の一人として知られています。
一ノ瀬りん=大関和本人ではない
ここで注意したいのが、
一ノ瀬りんと大関和は完全に同一人物ではない
という点です。
『風、薫る』は大関和の伝記ドラマではありません。
大関和と鈴木雅という実在人物をモチーフにしながら、人物名や設定などを変更し、朝ドラとして物語を再構成しています。
そのため、
「大関和に実際に起きたこと=一ノ瀬りんにも必ず起きる」
とは限りません。
反対に、
「ドラマで一ノ瀬りんに起きたこと=史実の大関和にも起きた」
とも限らないのです。
原案は『明治のナイチンゲール 大関和物語』
『風、薫る』には一般的な意味での「原作」はありません。
一方で、原案となっているのが田中ひかるさんの著書、
『明治のナイチンゲール 大関和物語』
です。
この本では、大関和がどのように看護の世界へ入り、日本の近代看護に関わっていったのかが描かれています。
『風、薫る』では、その大関和と鈴木雅をモチーフにしながら、脚本家・吉澤智子さんによるオリジナルストーリーとして再構成されています。
そのため、
原案=大関和の人生
ドラマ=そこから着想を得たフィクション
と考えると分かりやすいでしょう。
一ノ瀬りんと大家直美の関係は?
『風、薫る』でもう一人重要なのが、上坂樹里さん演じる大家直美です。
りんと直美は考え方も行動の仕方も異なる2人。
しかし、同じ看護婦養成所で学び、看護という仕事を通じて関係を深めていきます。
最初から何でも分かり合える親友というより、
違うからこそ衝突する
↓
お互いから学ぶ
↓
次第に信頼関係が生まれる
という「バディ」の成長も見どころです。
ドラマでは、この2人がやがて“最強のバディ”になっていく過程が大きな軸となっています。
見上愛は一ノ瀬りんをどう演じている?
一ノ瀬りん役を演じるのが見上愛さんです。
見上愛さんは2019年に俳優デビュー。
これまで、
『liar』
『光る君へ』
『恋愛バトルロワイヤル』
『不死身ラヴァーズ』
『国宝』
などに出演してきました。
特に『光る君へ』では藤原彰子を演じています。
藤原彰子も、最初は感情をあまり表に出さず、物語の中で少しずつ変化していく人物でした。
一方、一ノ瀬りんは自分の「良心」を基準に行動し、ときには大胆な一歩を踏み出す人物。
同じ時代劇的な衣装をまとった作品でも、藤原彰子とはまた違う見上愛さんの演技を見ることができます。
見上愛にとって『風、薫る』は朝ドラ初主演
『風、薫る』は、見上愛さんにとって朝ドラ主演作となります。
しかも上坂樹里さんとのW主演。
2019年の俳優デビューから、
『恋はつづくよどこまでも』
↓
『きれいのくに』
↓
『liar』W主演
↓
『光る君へ』
↓
『恋愛バトルロワイヤル』主演
↓
映画『国宝』
↓
『風、薫る』朝ドラW主演
と出演作品を重ねてきました。
もともと演出家を志望していた見上愛さんが、デビューから約7年で朝ドラの主人公を演じるまでになったことを考えると、キャリアにおける大きな節目となる作品です。
▶ 見上愛が俳優になったきっかけは?デビューから朝ドラ主演まで
見上愛と上坂樹里は『風、薫る』で初共演
意外にも、見上愛さんと上坂樹里さんは**『風、薫る』が初共演**です。
2人は記者発表の日が初対面だったことを、NHK出版の対談で明かしています。
ドラマでは一ノ瀬りんと大家直美というバディを演じていますが、俳優同士の関係も作品を通じて作られていったことになります。
考え方の違うりんと直美が少しずつ距離を縮めていくように、2人の俳優がどのようにバディ感を作っていくのかも注目ポイントでしょう。
史実を知ると『風、薫る』がさらに面白い
『風、薫る』はフィクションなので、史実を知らなくても楽しめます。
ただし、大関和の人生を知っておくと、
「この展開は史実がベースなのでは?」
「ここから大関和の人生に近づいていく?」
と、別の楽しみ方もできます。
特に大関和は新潟・高田で知命堂病院の初代看護婦長を務めています。
ドラマでも一ノ瀬りんの物語は新潟へと広がっており、史実との共通点・相違点を比較するのも面白いでしょう。
ただし、先の展開を予想するときも、
「モデルの人生=ドラマの結末」
と断定しないことが重要です。
『風、薫る』では史実を大胆に再構成した物語として描かれているためです。
一ノ瀬りんと大関和の違いを整理
現時点で押さえておきたい関係を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 一ノ瀬りん | 大関和 |
|---|---|---|
| 人物 | 架空の人物 | 実在人物 |
| 演者 | 見上愛 | ― |
| 時代 | 明治 | 幕末~昭和初期 |
| 出身 | 栃木県那須地域 | 下野国黒羽藩地域 |
| 職業 | 看護の世界へ進む | 看護婦 |
| 新潟との関係 | 物語の舞台になる | 高田で活躍 |
| 位置づけ | 朝ドラ主人公 | りんのモチーフ |
最も重要なのは、
一ノ瀬りんは大関和をモデルにそのまま再現した人物ではなく、「モチーフ」にしたオリジナルキャラクター
という点です。
一ノ瀬りん役の見どころ
一ノ瀬りんを見るうえで注目したいのは、単に「看護師になるまで」の物語ではありません。
りんは物語の中で、
家族
仕事
女性の生き方
社会の常識
患者との関係
直美との友情
など、さまざまな問題と向き合います。
現在では当たり前に感じる「女性が専門職として働く」という生き方も、明治時代には簡単なことではありませんでした。
そんな社会の中で、
「己の良心に恥じないか」
を問いながら、自分の生き方を選んでいくのが一ノ瀬りんです。
その意味では『風、薫る』は看護の歴史だけでなく、自分自身の人生をどう選択するのかを描く物語として見ることもできそうです。
見上愛『風、薫る』一ノ瀬りん役まとめ
見上愛さんが『風、薫る』で演じているのは、主人公の一人一ノ瀬りんです。
りんは栃木県那須地域の元家老の家に長女として生まれ、「己の良心に恥じないか」を判断基準に生きる女性。
少し視野が狭くなることもありますが、いざというときには思い切った行動ができる強さを持っています。
そして一ノ瀬りんのモチーフとなっているのが、実在した看護の先駆者大関和です。
大関和は西洋式の専門的な看護を学んだ日本初期のトレインドナースの一人で、新潟県高田の知命堂病院では初代看護婦長を務め、後進の育成や感染症対策などにも力を尽くしました。
ただし、
一ノ瀬りん=大関和そのもの
ではありません。
『風、薫る』は大関和と鈴木雅という実在人物をモチーフにしながら、人物名や設定を変更して大胆に再構成したフィクションです。
そのため今後の展開を考察するときは、
「史実では大関和はどうなったのか」
「ドラマではどこを変えてくるのか」
という2つの視点で見るのがおすすめ。
大関和の人生を知ったうえで見上愛さん演じる一ノ瀬りんの歩みを追っていくと、『風、薫る』をより深く楽しめるでしょう。
参考情報
・NHK連続テレビ小説『風、薫る』関連情報
・NHK出版『連続テレビ小説 風、薫る Part1』
・上越市「大関和をモチーフとした連続テレビ小説『風、薫る』」
・田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』


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