2024年7月3日より、新札/新紙幣が、新しく発行される予定です。
政府は2019年4月に、
のデザインを新しくすると発表しました。
今まで慣れ親しんでいたデザインの紙幣とお別れするのは、寂しいですよね。
この記事では
- 新札/新紙幣2024年いつから?
- 新札/新紙幣2024年人物やデザイン、サイズなどについて
などをまとめてみました。
新札/新紙幣2024年いつから?
新札/新紙幣が新しく発行されるのは、2024年7月3日です。
日本のお札は、約20年ごとにデザインが一新されています。
2024年のちょうど20年前にあたる2004年に、新紙幣(現在流通されている紙幣)が発行されました。
2024年の新紙幣には最新の技術が投入され、偽造防止が強化されます。
2024年新札/新紙幣の製造が開始されたのは2021年
日本銀行券を製造している「国立印刷局 東京工場」(東京都北区)では、2021年9月1日から新紙幣の印刷が開始されました。
2004年に新札/新紙幣が発行されたときに、自動販売機などで新紙幣が使用できないというトラブルが多く発生したため、早めに新紙幣の印刷を行い、お札を取り扱う機械のテストをするようにしているということでした。
新札/新紙幣2024年人物やデザイン、サイズなどについて
種類 | 現在の紙幣 | 2024年新紙幣 |
---|---|---|
10,000円札 | 表: 福沢諭吉 裏面:鳳凰(ほうおう)像 | 表: 渋沢栄一 裏面:東京駅・丸の内駅舎 色:茶系統 |
5,000円札 | 表: 樋口一葉 裏面:「燕子花図(かきつばたず)」の一部 | 表: 津田梅子 裏面:藤の花 色:紫系統 |
1,000円札 | 表: 野口英世 裏面:富士山と桜 | 表: 北里柴三郎 裏面:葛飾北斎「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」 色:青系統 |
2024年に発行される新紙幣では、現行の紙幣と区別しやすいように数字が大きくデザインされています。
また、現行の紙幣も千円札と五千円札、一万円札では色合いが違いましたが、よりはっきりとした色彩に印刷されています。
新紙幣に描かれる人物の選定基準
引用元:財務省
- 偽造防止のため、精密な写真を入手できる
- 品格のある肖像である
- 世界に誇れる人物で一般によく知られていること
2024年新札/新紙幣一万円札「渋沢栄一」
渋沢栄一は「日本資本主義の父」と称される実業家です。
もとは農民だった渋沢栄一は、江戸時代末期に武士に取り立てられ、主君の徳川慶喜の将軍就任と共に幕臣となりました。
明治政府でも民部大蔵両省の官吏として日本の近代化に尽力しました。
第一国立銀行(現・みずほ銀行)や日本鉄道(現・JR東日本)、帝国ホテルなど、約500もの企業の設立に関わっている人です。
2021年に放映されたNHK大河ドラマ「青天を衝け」にも登場していましたね。
渋沢栄一がまだ大蔵大丞(おおくらたいじょう:大蔵省における実務のトップ)のとき、江戸時代から両替商を営む豪商「三井組」や「小野組」が、それぞれ銀行設立に向け、大蔵省に働きかけていたのです。
しかし当時の渋沢栄一を含む大蔵省は、特定の組織による銀行業務の独占に反対。渋沢栄一は、自宅に三井組、小野組の両首脳を招き、合同資本による銀行運営を勧めます。また一般公募でも出資者を募って、第一国立銀行を設立しました。
官僚として第一国立銀行の創設を推し進めた渋沢栄一は、1873年(明治6年)、退官と同時に第一国立銀行の創立総会を開き、日本全体の近代化への下支えとなる民間経営の銀行を作り上げます。第一国立銀行は日本最古の銀行であると共に、日本で最初の株式会社でもあったのです。
渋沢栄一が第一国立銀行を創立した理由のひとつは、企業を作るために必要な資金を融資するという仕組みを日本に取り入れるためでした。
「鹿島茂」(かしましげる)氏の著作「渋沢栄一 上 算盤篇」によると、第一国立銀行を創設したとき、渋沢栄一自身が株主布告において次のような言葉を残しています。
「そもそも銀行は大きな川のような物だ。役に立つことは限りがない。しかしまだ銀行に集まってこないうちの金は、溝にたまっている水や、ぽたぽた垂れている滴と変わりがない。
ときには豪商豪農の倉のなかに隠れていたり、日雇い人夫やお婆さんの懐にひそんでいたりする。それでは人の役に立ち、国を富ませる働きは現わさない。水に流れる力があっても、土手や丘にさまたげられていては少しも進むことはできない。
ところが銀行を立てて上手にその流れ道を開くと、倉や懐にあった金が寄り集まり、大変多額の資金となるから、そのおかげで貿易も繁盛するし、産物もふえるし工業も発達するし、学問も進歩するし、道路も改良されるし、すべての国の状態が生まれ変わったようになる。」
「渋沢栄一 上 算盤篇」より
この理念を持って、渋沢栄一は第一国立銀行をきっかけに、将来の日本に必要な企業についても自身が手を加えて順次設立していくこととなります。
引用元:名古屋刀剣博物館
2024年新札/新紙幣五千円札「津田梅子」
津田梅子は、岩倉使節団に加わった日本初の女子留学生の1人です。
アメリカに11年滞在し、帰国後は日本の女子教育に身を捧げ、「女子英学塾(現・津田塾大学)」を創設した、女性教育の先駆者です。
津田梅子と一緒にアメリカに留学した女性は「大山捨松」と言い、2人で日本最初の女子留学生となりました。大山捨松は、「八重の桜」で新島八重と一緒に戊辰戦争で籠城する姿が描かれていました。
津田梅子が女子英学塾(後の津田塾大学)を設立した時には積極的に支援し、二人はアメリカで受けた女子教育を日本で広めるために活躍しました。
2024年新札/新紙幣千円札「北里柴三郎」
北里柴三郎は「近代日本医学の父」と呼ばれています。
世界で初めて「破傷風」の血清療法を確立し、ペスト菌を発見した人です。
「病気を未然に防ぐのが医者の使命」という信念のもと、予防医学の大切さを世間に広めました。
北里柴三郎は明治中期、東大医学部を出た後、内務省衛生局に入り2年後にドイツに留学します。そこで当時の医学会の巨人、コッホのもとで師事します。
世界初、破傷風菌の純粋培養に成功した後に「血清療法」という、医療に革命をもたらす治療法を確立しました。
世界中で北里の争奪戦が始まります。イギリスは、細菌研究所を設立し北里を所長に迎えようと働きかけ、アメリカは、年額40万円(現在の価値で約40憶円)の研究費と年額4万円(約4億円)の報酬を提示しました。
しかし、北里は科学後進国である日本の科学推進、国民の健康増進のためにすべての誘いを断り、日本に帰国します。
帰国の際、ドイツ皇帝は明治天皇に対し北里を絶賛するメッセージを送り、北里にはドイツ人以外には与えたことのない「プロフェッサー(大博士)」の称号を贈りました。
引用元:北海道立衛生研究所感染症センター
2024年新札/新紙幣のサイズ
2024年に発行される予定の新札/新紙幣のサイズは、現在のお札と同じです。
種類 | 大きさ | 厚さ | 重さ |
---|---|---|---|
10000円札 | 160×76mm | 約0.1mm | 約1g |
5000円札 | 156×76mm | ||
1000円札 | 150×76mm |
まとめ
- 新札/新紙幣は2024年4月〜9月頃の予定。
- 新札/新紙幣2024年の人物は、「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」。
- 新札/新紙幣2024年のサイズは、現行の紙幣と同じ。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!
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